鹿児島銀行は、鹿児島県鹿児島市に本拠を持つ地方銀行です。
様々な金融サービスを提供する中で、カードローンのサービスも行っています。
鹿児島銀行のカードローンは、銀行系カードローンの一種で、比較的低金利かつ高額の資金を借り入れできるサービスです。
鹿児島銀行カードローンのサービスの利用にあたり、申し込み・審査の通貨・お金の借り入れの方法や流れについて解説をします。
また、鹿児島銀行カードローンの、金融サービスとしての特徴及びメリット・デメリットについても紹介をします。
この記事でわかること
- 鹿児島銀行カードローンでは電話確認や契約書郵送などの手続きが必要
- 鹿児島銀行カードローンの利用条件は年齢と保証を受けることの2点
- 鹿児島銀行カードローンは2種類のサービスに分かれる
- 鹿児島銀行の口座開設なしでの利用も可能
- インターネットでの手続き完結ができない、郵送物が必ず届くなどのデメリットがある
鹿児島銀行カードローンの申込手続きの流れ
鹿児島銀行カードローンの申し込みをしたい場合は、以下の方法のうち1つを選択する必要があります。
- インターネット
- 電話
- FAX
- 郵送
- 鹿児島銀行本支店窓口
どの方法を選択しても、申し込みから審査を受けて本契約ののち借り入れを受ける、といった基本的な流れは同じです。
自分に合った申し込み方法を選択し、活用しましょう。
必要事項を申込フォームに入力する(インターネットの場合)
インターネット経由で鹿児島銀行の公式ホームページから申し込みをする場合、所定のフォームに以下の内容を入力して送信します。
- 氏名(漢字とカナ)
- 生年月日
- 前年度の税込み年収
- 借入希望額
- 携帯電話番号
- メールアドレス
インターネット以外の申込方法を選択したとしても、伝えるべき内容は同じです。
すべての項目に対して、その根拠となる書面などはこの段階では必要ありません。
実際の内容と誤った記載をしてしまうと、本審査に通らなくなる可能性があります。
入力は正確に行い、送信の前に必ず確認を行いましょう。
電話による内容確認を受ける
必要事項を入力し送信した後、内容確認の目的で保証会社から電話での連絡を受けます。
鹿児島銀行カードローンでは、基本的に在籍確認を確実に実施します。
在籍確認とは、申し込みをした内容のうち勤務先に間違いなく所属しているかを確認するため、職場に電話をすることです。
カードローン会社からの連絡であることはわからないように、個人名などで話をするため、会社にカードローンの利用が発覚する恐れは少ないのです。
どうしても在籍確認を受けることを避けたい場合は、鹿児島銀行カードローン以外の金融サービスの利用を検討しましょう。
カードローンサービスの中には、在籍確認を行わないところもあります。
審査結果を電話と郵送にて連絡を受ける
電話での確認を受けたのち、ローン会社側での審査が実施されます。
審査結果は、電話及び郵送にて連絡を受けます。
審査に通らなかった場合、その理由を問い合わせても回答を得られることはありません。
もし審査に通らなかったとしても、すぐに同じカードローンサービスを申し込んでも審査に通ることはないでしょう。
また、間をあけることなくすぐに他のカードローン会社に申し込みをすることもおすすめできません。
カードローンの利用申し込みの履歴は、信用情報として信用情報機関に記録されます。
この信用情報は、カードローン会社側にも共有されるため、連続でカードローンを申し込んだ情報はローン会社側の知るところとなります。
連続して申し込みをしているということは、金銭面で苦しい状況であると懸念されるため、審査に通りづらくなる恐れがあります。
鹿児島銀行カードローンの審査に通らなかったとしても、他のローン会社への申し込みは時間をあけてから行うことをおすすめします。
契約書・申込書及び本人確認書類を郵送する
審査に通った場合、郵送で審査結果通知書が届けられます。
その際に、正式な申込書・契約書など必要書類が同封されています。
書類に必要事項を記載し、同封されている返信用封筒で郵送をする必要があります。
審査結果通知書を受領してから、1か月以内に必要書類を返送することになっています。
1か月を過ぎると、最初の審査からやり直しになってしまう可能性があるため、早めに対応することをおすすめします。
本人確認書類は運転免許証など2点を用意する
申込書や契約書の返送をする際に、同時に本人確認書類を同封する必要があります。
本人確認書類と認められるものは、以下の書類です。
- 運転免許証の写し
- パスポートの写し
- 住民基本台帳カードの写し
- 個人番号カード(マイナンバーカード)の写し
- 健康保険証の写し
以上の中から2点を用意する必要があります。
店頭での申し込みをする場合は、以上の書類のうち健康保険証の写しを除いた1点で問題ありません。
氏名や住所など、最初に申し込んだ内容と異なる記載がある場合は、最終の審査に通らなくなる可能性があります。
そのため、送付する前に必ず確認をしておきましょう。
引っ越しをした後、運転免許証に記載の住所変更を行っていないなどの失敗が考えられます。
住所変更手続きを終えてから郵送をするなど、審査に不利とならないように慎重に対処しましょう。
借入限度額が50万円以上の場合は年収証明書類の提出が必要になる
鹿児島銀行カードローンの利用において、借入限度額が50万円以上に設定する場合には、年収を証明する書類の提出が必要になります。
年収を証明する書類として認められるのは、以下の書類です。
- 給与証明書(会社発行印のあるもの)
- 源泉徴収票の写し
- 年間所得証明書
- 市町村民税特別徴収税額通知書の写し
鹿児島銀行カードローンで50万円以上の借り入れを希望する場合は、あらかじめ年収を証明する書類の準備をしておきましょう。
専用ローンカードが発行され自宅に郵送される
正式な申込書や契約書、本人確認書類を返送したのち、内容の最終確認がローン会社側で実行されます。
内容に問題がなければ、専用のローンカードが発行され、自宅に郵送されます。
ローンカードを入手できれば、認定された借入金額の範囲内でいつでも借り入れを受けられます。
なお、提出した各種書類は返却されることがありません。
写しでなく原本を提出している書類がある場合は、あらかじめコピーを取っておくなど、写しを持っておくことをおすすめします。
鹿児島銀行カードローンは2つの利用条件がある
鹿児島銀行カードローンの利用においては、以下の2つの条件があります。
- お申し込み時年齢が満20歳以上満69歳未満
- 保証会社の保証が得られる人
利用条件を満たしていなければ、審査を受ける前段階で利用を拒否されてしまうため、条件に合致しているのかあらかじめしっかりと確認しておきましょう。
お申し込み時年齢が満20歳以上満69歳未満
鹿児島銀行カードローンに申し込みをする時の年齢が、満20歳以上69歳未満でないと申し込みができません。
大学生でも年齢要件さえクリアしていたら、利用の条件を満たすことになります。
鹿児島銀行カードローンの借入期限は1年間で、残債がある場合は自動更新になります。
69歳未満の間に申し込みをしてカードを得ていたとしても、満70歳の誕生日に達したら新規の借入ができなくなります。
残りのローン残高については、定められた返済金額通りに返済をしていきます。
保証会社の保証が得られる人
鹿児島銀行カードローンの審査に通るためには、ローン会社指定の保証会社の保証を得られることが必要です。
鹿児島銀行カードローンの保証会社は、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社です。
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は三井住友グループの企業で、豊富な経験とノウハウを持ち、適正な保証業務を行っています。
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を得るための条件は、明確に提示されていません。
保証会社の保証を得るために必要な条件として、一般的には以下の点が挙げられます。
- 毎月安定した収入があること
- 一定水準以上の年収を確保していること
ただ、鹿児島銀行カードローンの利用条件には、安定収入や年収の要件は含まれていません。
多くのカードローンサービスでは、年収や安定収入を要件にしていることが多いことを考えると、鹿児島銀行カードローンの場合は専業主婦でも利用できる可能性があります。
鹿児島銀行カードローンの審査に通りやすくするためにする2つのこと
鹿児島銀行カードローンの審査に通りやすくするためには、以下の2点の対処をしておくことをおすすめします。
- 他社からの借入金額・件数を減らす
- 過去の信用情報を確認する
ローン会社は、利用者の信用情報を共有しています。
以上2点の情報もローン会社は把握しており、利用者の状況を確認します。
カードローンを利用するうえで重要な要素と考えられているため、事前に確認しておきましょう。
他社からの借入金額・件数を減らす
鹿児島銀行カードローンの申し込みをする前に、他のカードローンなどの借り入れがある場合は、減らしておくと審査に通りやすくなります。
鹿児島銀行カードローンの申し込みを検討している時点で資金面で余裕がないことが多いため、他社の借入金額や件数を減らすことは難しいかもしれません。
しかし、複数の消費者金融や金融機関から借り入れを受けている場合は、借り入れを受けている会社の数を少しでも減らしておくと、審査に有利に働きます。
過去の信用情報を確認する
鹿児島銀行カードローンの申し込みをする前に、過去の信用情報を確認することも重要です。
もし過去に過払い金請求や任意整理などの債務整理を行った形跡があれば、カードローンの審査に通ることは難しいでしょう。
一般的には、債務整理の実績は6か月間は信用情報機関に記録されています。
信用情報における事故情報が残っているかについては、信用情報機関に所定の形式での問い合わせによって確認できます。
過去に思い当たる節がある場合は、事前に事故情報の記録が無くなっているか確認しておくと安心です。
鹿児島銀行カードローンは2種類ある
鹿児島銀行カードローンには、以下の2種類のサービスがあります。
- かぎんカードローン
- かぎんカードローンS
それぞれの特徴について、以下で紹介をします。
商品名 | かぎんカードローンS | かぎんカードローン |
---|---|---|
利用要件 |
|
|
利用限度額 | 10万円~1,000万円 | 10万円~500万円 |
金利 | 1.9~14.5% | 4.5~14.5% |
借入方法 | 各種ATM | 各種ATM |
返済方法 | 各種ATM | 銀行口座引き落とし |
鹿児島銀行の口座 | 不要 | 必要 |
使用用途 | 原則自由(事業性資金は不可) | 原則自由(事業性資金は不可) |
返済方式が口座からの自動引き落としの「かぎんカードローン」
鹿児島銀行カードローンのうち、「かぎんカードローン」は、鹿児島銀行の銀行口座と紐付いているサービスです。
借入金の返済を行なう際は、原則的に鹿児島銀行の銀行口座残高からの自動引き落としとなります。
また、「かぎんカードローンS」と比べて借入限度額の上限が低く設定されています。
かぎんカードローンでは上限が500万円であるのに対し、かぎんカードローンSでは1,000万円の設定が可能です。
500万円以上の高額の借り入れはせず、鹿児島銀行の口座をすでに持っている方にとっては使いやすいカードローンサービスといえるでしょう。
口座なしで利用できる「かぎんカードローンS」
「かぎんカードローンS」は、鹿児島銀行カードローンの口座が無くても利用できるサービスです。
銀行系カードローンでは、該当の銀行口座を持つことが利用の条件になっているケースがほとんどです。
しかし、かぎんカードローンSを選択すると口座開設は不要です。
借入限度額も1,000万円と、高い金額の設定が可能です。
口座開設せずに、銀行系カードローンサービスを利用したい方におすすめのサービスといえるでしょう。
鹿児島銀行カードローン利用のメリットを2点紹介
鹿児島銀行カードローンを利用するメリットとして、以下の2点を紹介します。
- 鹿児島銀行の口座開設が不要(かぎんカードローンSの場合)
- 借入限度額が1000万円と多い
利用を決める前に商品の特徴を理解し、後悔のないようにしましょう。
鹿児島銀行の口座開設が不要(かぎんカードローンSの場合)
鹿児島銀行カードローンは、鹿児島銀行の銀行口座を開設せずに利用できます。
銀行系カードローンサービスの中では、口座不要の条件は珍しいです。
カードローンの利用にあたって銀行口座を増やしたくないという方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
銀行口座が不要であるのは、かぎんカードローンSのみで、もう一つのサービスであるかぎんカードローンでは口座が必要となります。
利用する際には、選択をするサービスを間違えないように注意しましょう。
借入限度額が1000万円と多い
鹿児島銀行カードローンの借入限度額は、最大1,000万円まで設定が可能です。
他の銀行系カードローンと比較しても、1,000万円という金額は高めです。
商品名 | 借入限度額 |
---|---|
三井住友カードローン | 800万円 |
みずほカードローン | 800万円 |
かぎんカードローンS | 1,000万円 |
高額の借り入れが必要になる場合でも、鹿児島銀行カードローンであれば安心して利用ができます。
鹿児島銀行カードローン利用のデメリットを4点紹介
鹿児島銀行カードローンには、メリットもあればデメリットもあります。
利用するかを決める際には、メリットだけではなくデメリットの部分もしっかりと理解して、総合的に判断しましょう。
鹿児島銀行カードローンの利用におけるデメリットを、以下に4項目紹介します。
- 鹿児島県外でのコンビニATMでの借入ができない
- インターネットで手続きを完結できない
- ~アプリ利用の申し込みがスムーズだが、現在使用を停止している~
- 郵送物が確実に自宅に届いてしまう
- 即日融資は不可能
鹿児島県外でのコンビニATMでの借り入れができない
鹿児島銀行カードローンは、鹿児島県外のコンビニATMで借り入れを受けられません。
鹿児島県外に居住している人にとっては、大きなデメリットといえます。
鹿児島銀行カードローンで借り入れを受けるためには、ATM機を利用する以外に方法はありません。
鹿児島銀行のATMがある場合、県外でも利用可能です。
インターネットで手続きを完結できない
鹿児島銀行カードローンの申し込みにおいて、インターネットでの手続きだけでは完了しないというデメリットもあります。
最初の申し込みはインターネット経由で公式ホームページ上から行えますが、途中で必ず電話による確認が実行されます。
また、契約書や正式な申込書は、紙面ベースで郵送によるやり取りが発生します。
さらに、ローン専用のカードが必ず発行され、自宅に郵送されます。
近年は、カードローンの利用においてはインターネットや専用アプリだけで完結できるサービスが増えています。
それらの便利なサービスと比較すると、鹿児島銀行カードローンは手間がかかると言わざるを得ません。郵送物が確実に自宅に届いてしまう
即日融資は不可能
鹿児島銀行カードローンは、即日融資は不可能です。
近年は、消費者金融を中心に即日融資に対応している金融業者が増えています。
一方、鹿児島銀行カードローンは銀行系カードローンであることから、即日融資は法的に不可能となっています。
銀行系カードローン業者は、利用申込者の情報を警察庁データベースに問い合わせることが義務付けられています。
この問い合わせには最低でも1日かかるため、銀行系カードローンサービスでは即日融資は不可能です。
即日で借り入れを受けたい場合は、消費者金融などほかのサービスを選びましょう。
鹿児島銀行カードローンの借入可能な場所は3種類
鹿児島銀行カードローンで借り入れが受けられる場所は、以下の3箇所です。
- 鹿児島銀行ATM設置店
- 鹿児島県内のファミリーマートATM
- 全国のゆうちょ銀行ATM
他の大手金融業者に比べて借り入れが受けられる場所は限られているため、申し込みをする前に借り入れを受けられる場所が最寄にあるか確認しましょう。
鹿児島銀行ATM設置店
鹿児島銀行のATM設置店では、鹿児島銀行カードローンの利用が可能です。
専用ローンカードを用いてATM機を操作すると、利用限度額の範囲内で借り入れが受けられます。
ATM機が利用できる限りいつでも借り入れられるため、鹿児島銀行が最寄にある場合は便利な利用方法といえます。
鹿児島県内のファミリーマートATM
鹿児島県内限定ですが、大手コンビニのファミリーマートのATM機でも借り入れられます。
鹿児島県外であればコンビニでの借り入れは不可能であるため、かなり限定されたサービスといえます。
また、鹿児島県内のファミリーマートでも店舗によっては対応していないこともあるため、申し込みの前にあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
全国のゆうちょ銀行ATM
全国のゆうちょ銀行ATM機であれば、借り入れを受けられます。
郵便局は全国にあるため、利用の範囲はかなり広いといえるでしょう。
他の金融サービスと比較すると、鹿児島銀行カードローンが利用できる場所はかなり限られているため、事前に最寄に利用できる場所があるか確認をしておくことをおすすめします。
まとめ
鹿児島銀行カードローンは、選択によっては鹿児島銀行の銀行口座がなくても利用ができます。
銀行系カードローンサービスとしては珍しいことで、大きなメリットといえるでしょう。
しかし、鹿児島県外であればコンビニでの利用ができないなど、利用において制限が大きいというデメリットもあります。
利用するか決める前に、メリットとデメリットをよく理解して、総合的に判断することをおすすめします。